2012/06/21

工場みたいなワークフローは、もうやめなさい。

日本は工業国として非常に成功したとおもいます。電化製品は80年代、90年代は世界トップクラスの品質でした。これは非常に誇るべきことです。私も学生時代にはソニーの製品ばかりを愛用していました。皆さんもmade in Japanが誇りだったこともあるでしょう。






世界一が生み出したもの

日本では、この世界一の工業国としての経験から「カイゼン」「5S」などの言葉が生まれ、今では世界でも「カイゼン」などという使われています。ポルシェの工場には「カイゼン」の表があるそうです。これは本当に素晴らしいことです。

工業国のワークフローをウェブにも利用した

しかし、僕らはこの工業国としての成功した経験をウェブにも利用しているような気がしてならないのです。ウェブを工業製品のように扱い、工業製品のように製造しています。
コストを落とす事ばかり考えて、工場のように24時間体制で制作をおこない、
部門ごとに職種をわけて流れ作業で効率を求めて作業をおこなっているような気がします。僕は現在の制作会社のワークフローをたまに工場のように感じることがあります。
これではクリエイティブなことが生まれないのは当然です。

人材も結果として専門家した

この工場のワークフローは、別な問題も生み出しました。人材が自分の守備範囲しかできない人が生まれてしまいました、デザインはできるけどコードが書けない、ウェブディレクターなのにコードが全く読めない。コーダーだけどデザインの知識が全くない。など、人材も自分のベルトコンベアーの目の前のことしか出来ないような人になってしまいました。

どんな人材が必要?

モバイルではデコレーションをするデザイナーはいりません。ユーザー体験を制作できるデザイナーが必要です。今までの工場のようなワークフローではユーザー体験を制作できるデザイナーは生まれません。全ての工程を把握できるデザイナー=コーディング(HTML・CSS・JavaScript)とUIの知識がある人が生まれるべきなのです。ディレクターであれば、僕はディレクターだからHTMLはいらないのではなく、少しでもコードを
覚える必要があります。

全員がデザイナーの時代は終わり

これからのウェブの時代を生き抜く人は、あらゆる知識が必要になります。プログラマーだからといってHTMLがいい加減なのもいけません。デザイナーだからといってHTMLがいい加減なのもいけません。全体の工程を見渡せるような広い知識をもち、自分の専門分野を更に磨くことが必要になるでしょう。もう、90年代のように全員がデザイナーの時代は終わったのです。今は明日からスグにデザイナーになれるような時代ではありません。 

自分に投資をしよう

ウェブはどんどんとスピードが上がり、新しい技術がうまれてきています。2000年初頭のようにウェブが無料だからといって、朝まで1つのことを調べるほど余裕がなくなってきました。最低限、自分で調べることはしますが、もし時間が無い時は詳しい人に聞いて覚えましょう。また、無料でも有料でも勉強会に参加をして自分の技術を研鑽し、広い知識を得ることが大切なような気がします。その際、自分の守備範囲を極端に狭くすることではなく、必要な知識であれば逃げずに勉強するべきです。

これからは円卓で制作を行うようなワークフローが必要

これからは工場のような流れ作業のベルトコンベアー式のワークフローはやめましょう。全体が別の人の仕事の中身を理解し円卓を囲むようにして作業をしなければなりません。円卓であればお互いの仕事の内容を見ることができ、製品がどの状態であるかがわかります。そこで意見を交換し合いながらウェブを作成していくことが必要かもしれません。